皆さんは、老前整理という言葉を聞いたことがありますか?
老前整理とは老いる前の健康なうちに、身の回りの持ち物や人間関係を整理することをいいます。
以前からよく使われている「生前整理」は自分が亡くなった後の家族の負担を減らすために行うものですが、「老前整理」は老後の自分自身の生活を快適にするために行います。
そして自分のために行うことが、結果的に家族のためにもつながります。
50代はライフスタイルに変化が現れることが多く、自分を見つめ直す時期でもあります。
まだまだ生活環境を大きく変える気力や体力があり、自分に必要なものの判断も容易にできる50代のうちに老前整理を行い、その後の人生スッキリ心地よく暮らしていきたいですよね。
この記事では、これまで何でも所有しておかないと不安でモノを溜め込んでいた汚部屋の住人の私が、思い切って老前整理して気づいた片付けのポイントについてご紹介します。
これから老前整理のための片付けをする時に、参考にしていただければと思います。
片付けのビフォー・アフター
私は夫とねこ1匹で築15年のマンションに住んでいます。
結婚した時から、私は病院勤務で夜勤が多く生活リズムが夫とは異なるため、それぞれ自分の部屋を持っていました。
今回は私自身の部屋を大がかりに片付けました。
- BEFORE
部屋の多くのスペースをベッドが占領して、めちゃくちゃ狭くて動きにくかったです。
- AFTER
ベッドやテレビ、テレビを置いていたキャビネット、上下2段重ねだった本棚の上の部分を手放したので部屋がスッキリ広くなりました。
片付けのポイント
片付けた後、どんな生活をしたいか具体的にイメージしておく
これだけはまず最初に必ずやりましょう。
モノを捨てることばかり考えて行動すると、後になって捨てなければよかったとか、あまりにもモノが少なすぎて虚しくなったりすることが考えられます。
私の場合、
自分の部屋でゆっくりコーヒーを飲みながら、好きな本を読みたい。
自分の部屋にパソコンを置いて、ブログを書きたい。
ヨガマットを敷いてストレッチや筋トレを習慣にしたい。
などの思いがありました。
そのため自分の部屋で本が読めて、ヨガマットを敷いても大丈夫なように、座る場所とある程度の広さのある何も置いていない床、そしてパソコン作業をする机を置くスペースが必要だったので、それに向けて片付けを進めていきました。
その日に完結する程度の片付けを繰り返し行う
1日で一気に全てをやろうとしてできなかった場合、部屋がかえって雑然としてしまい、その後のやる気をなくしてしまうかもしれないので、少しづつ進めましょう。
迷ったら無理に手放さずにどんどん保留スペースに移動させる
片付けの過程で、手放すかどうか迷うモノは必ず出てきます。
とりあえず保留にしておきたいモノを置いておくためのスペースを確保し、迷ったモノはどんどん入れていきましょう。
私の場合は、大型家具(ベッド)を手放し、空いたスペースに収納用スツールを置いて、その中に保留のモノを詰め込んでいきました。同じくクローゼットもある程度片付けて空いたスペースに入れていきました。
少しでも片付けた後のスッキリ感を味わうために、保留にしたものは普段目につかないようにしておいた方がいいですよ!
一つ一つ手放すかどうか、じっくり考えながら進めているといつまで経っても片付けは終わりません。
必要かどうか判断できないときは、とりあえず残しておき、それを使わないで生活してみましょう。
そして保留スペースのモノは定期的に見直すようにしましょう。
ある程度スッキリした部屋で暮らしているとモノが少ないことが心地よくなり、その後不思議と迷いや抵抗なくモノを手放すことができるようになっていきますよ!
可能ならば、大きなモノから手放す
大きなモノがなくなると、大きなスペースができてかなりスッキリし満足感が得られます。
またインパクトがあり、いよいよ本格的に片付けをやらなくてはという覚悟ができます。
可能なモノは電子化する
書籍・アルバム
私の部屋には、今まで助産師として勉強してきた専門書が大量にありました。
今は助産師業務はしていないので、明らかに古いものだけ処分して、そのほかは本の自炊代行サービスを利用し手放しました。
これによりスマホからでも書籍の中身を見ることができるようになったので、より便利になったと思います。
同じくアルバムの写真も、自炊代行サービスに依頼し、多くの写真を手放すことができました。
思い出のモノ
手放すかどうかずっと迷っていた思い出のモノは、自分で写真を撮ってコメントをつけ、Googleフォト内に思い出アルバムを作成して保存した後、手放しました。
奥の方にしまい込んでほとんど見ることもなかった思い出のモノも、写真にすると見返す機会が増えたので、かえってよかったと思ってます。
自分がいなくなってから見られて困るモノや恥ずかしいモノ
これらは写真に撮った後、パスワードをかけて誰にも見られないようにしましょう。
写真にパスワードをかける方法は検索してみると色々ありました。
私の見られたくないモノについては、写真に撮っておきたいモノはなく全て手放すことができました。
痩せたら着ようとしていた洋服は全て手放す
私は3年ほど前からかなり太ってしまい、着られなくなった洋服がたくさんありました。
今着ている洋服と痩せたら着る洋服とで、クローゼットはパンパン。
でも年齢的にダイエットも思うように進まない現状に、この洋服を着られるようになるまでにはあと何ヶ月、何年かかる?と思ったら、「もういいか」という感じになり、手放すことができました。
この痩せたら着る洋服を手放すことによって、クローゼットがかなりスッキリしただけでなく、季節ごとの衣替えも楽になりそうです。
今後年齢を重ねる事を考えると、衣替えってすごく手間がかかって大変なので、いずれはオールシーズンの洋服がクローゼットに収まるように減らしていきたいです。
まとめ
今回は老前整理のための自分なりに気づいた片付けのポイントについてお話ししました。
- 片付けをして、どんな生活をしたいかを具体的に考えておく
- その日に完結する程度の片付けを繰り返す
- 保留品を置いておくスペースを確保しておき、迷ったらどんどん入れていく
- 可能ならば大きなものから手放す。インパクトがあり、片付けに対する覚悟ができる
- 本やアルバムの写真・思い出の品・見られては困るものなどは、とにかく可能な限り電子化する
- サイズが合わず着られなくなった服は全捨てする
モノを手放すのは勇気が入ります。
でもこれから年齢を重ねて体力や気力が低下してくることを考えると、持ち運びが大変で重いもの(大きなアルバムや本など)や管理に手間がかかるもの(大量の洋服など)は今のうちに手放して良かったと思います。
片付けそのものは疲れることが多かったですが、今では外出から疲れて帰ってきても部屋で心地よく過ごすことができ心身ともに癒されてます。
まだまだ夫との共用の場所など片付けができていないところもありますが、今年中には家中全て終わらせたいと思います。
これからのスッキリと心地よい暮らしのために、皆さんもぜひ今のうちに老前整理に挑戦してみてください。